光のトンネル
何処を目指して歩いているのか
トンネルを出ると
落葉樹の幹がライトアップされて…
ホラホラ、これが僕の骨――
見てゐるのは僕? 可笑しなことだ。
霊魂はあとに残つて、
また骨の処にやつて来て、
見てゐるのかしら?
故郷の小川のへりに、
半ばは枯れた草に立つて
見てゐるのは、――僕?
恰度(ちやうど)立札ほどの高さに、
骨はしらじらととんがつてゐる。
『骨』/『中原中也詩集』より
人波に押されるまま巡ったイルミネーションは人の世の終焉を見ているようでした
明日から2月、気分も新たに頑張りますのでよろしくお願いいたします